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Channel: delusion habit
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オヤスミ

遠く消えてゆく光明日を繋ぐ紡いだ糸も見えぬまま静寂は影をも隠し世は黙するあたしを魅了する誘いただ眠りへと

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求めたものは

長い間そうしてきたんだ信じて疑わなかったそれで何を得たか血の結束も一期一会も相容れないものばかり得たのは勝者のいない争いと虚しさとどこか心地よい居場所

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空白の時を生きる

めぐる世界に背を向けておもかげに笑みを返す閉じたまぶたに映るそら塗りつぶされたポートレイト空白の時を生きる

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成すべきは

彼は歴史家であった人々の幾万年の傷を受け入れた彼は実験家であった自由と自我の両立を試みた彼は革命家であった世界の果てなる行く末に一歩を記した彼はことを成した

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在り処

どれだけ考えてみても答えが見つからないんでしょうだけどねどれだけでも考え続けようだって知っているんでしょう考えないことの愚かさを考えることの価値をそして知ってしまったでしょう答えの在り処を

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不自由さ

ねぇ 君は自由だよ どうして自由にそらを飛ばないのかい? 君に失うものなんてないはずだよ ねぇ 君は自由だよ どうして答えを見て見ぬふりするんだい? 君は自由になりたいんでしょ ねぇ 君は始めから自由だよ

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空虚

そう 君は自由なんてはじめから望んでなどいなかったんだね 制限されることに心を許していたなんて拘束されることに快感さえ感じていたなんてひとつ自由を失ったときは何かを手に入れたとき ひとつ自由を手に入れたときは何かを失ったとき もうからっぽだね

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地ぺた

空も飛べたあの頃は夜な夜な雲の上で闇の中に浮かぶ小さな光と大きな丸ばかり見ていた今はただ地べたに這い蹲って雨催いを眺めるばかり

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横切り猫

人とうまく関われないのは今に始まったことじゃない自分以外の人間なんて猫が横切るのとなんらかわらない一瞬立ち止まり少しだけ振り向いてあとは振り向きもせずに全速で去っていくだけさ

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矛盾仮説

なぜひとを殺してはいけないのかひとはひとを殺せるんだよひとを殺すのを恐れているだけさひとに殺されるのを恐れてるだけさ王は民を守るために殺すの恐れてはいけない兵は矛に貫かれるのを恐れてはいけない君は花をも虫をも殺してきたはずさひとも殺せる

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伝えたいこと伝えられないこと

分かっていることでも分かりきったことでも言葉にしなければいけない伝えたいのならば あたしにはもう少しだけ勇気が必要だ

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夏の終わり昼の終わり

今年は夏がやって来ないあたしの嫌いな夏 やっと叶った 次は昼がやってこないそんな時が来るだろうかあたしの嫌いな昼 叶うだろうかずっと願ったことは希みがなくなることだから

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100億年の夢

ひととひとはいつか必ず分かりあえるとあたしは信じてるでもひとの一生はあまりにも短くあまりにも儚い望んだことの1ppmすら選んだことの1ppbすら 達成することなくあたしは生涯を終える

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存在証明 泡となれ

まるで空気と同じじゃないかあたしはずっとここにいるのに誰も気がつかない誰も触れられないあたしの存在証明は水の中だけ泡となれ

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なりたいもの

時々考えるどうすれば子供になれるだろうかと本気で考える小さいころはよく聞かれた大人になったら何にないたいかとあたしはいつも即答した大人にはなりたくないと今はもう将来のことを誰かに聞かれることは無いそれでも本気で考えている子供になる方法を

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目が覚めない夢を見よう

どんな夢を見ていても刻が満ちれば覚めてしまうほんの一瞬温かさに包まれてたとしても瞬きする間も与えられず冷めてしまう 夢の中こそがあたしの夢眠りの中へどうせならば目が覚めない夢を見よう

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不確実性記憶

何が本当だったのか何が大事だったのかすべてが曖昧ですべてが不確実ほんの少し前のことのはずなのに僅かにしか思い出せないあたしの気持ちですらここに留め置くことが出来ない記憶は塗り重ねられ意識は薄れゆく

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客観性自分

物心ついた頃からあたしは何も変わっていないあの頃からあたしには思い出が無い思い入れる出来事も思い入れる出会いもただただ希薄で思い出を持ちたくない客観的に自分を眺めているだけのそんなあたしがいた何も思い出せないのはきっとそのせい今もあたしには思い出が無い

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脆さと儚さ

いつもあたしはあたしを遠くから見つめるそもそも感情は不要なものだ好きでもないし嫌いでもない大切でもないし粗末でもない不用意にあたしはあたしを直視しようものならそもそも掛け替えは不要なものだと気付かされる存在が希薄なことはむしろ尊いことだ

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未来写真

写真を整理するのは苦手だだってそこには過去に見てきたものしか写されていないからどこにも未来は写っていない写真に収めた時点で今刹那があっという間に過去に変わる過去を触れたくないあたしがいるから写真を整理するのが苦手なのだすべて納得したすべて納得できたとりあえず今はただの磁気データの羅列としておやすみ

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